星新一さんの『未来いそっぷ』

画像の説明 『未来いそっぷ』の本の表紙の写真。博士がスパナを持って、ゾウのおなかの扉をあけて中の機械をいじろうとしているイラストが載っています。

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星新一さんの『未来いそっぷ』。
新潮社の旧版で装画が素敵です。新書サイズなのがまたいいです。この旧版を見てしまうと新版ではなく旧版がほしくなります。そして手放してもまたほしくなるような1冊かなと思います。
この旧版のシリーズは何冊か出ているみたいで、すべての本の装画を見たいなと思っています。

肝心の中身はというと、いつも表紙にうっとりしてしまっていて中身を読んでいないんです。この際読んでみようかなと思い、1つの短編「頭の大きなロボット」を読んでみたら、時代を先取りしていてとっても面白い。音声認識や指紋認証が出てきます。

この本が出版されたのが昭和46年(1971年)なのですが、音声認識は1960年初めに研究が始まり、1970年代はまだ研究段階でプロダクトはでていません。星新一さんは最先端の研究を知っていて、それを使う場面まで想像して小説を書いたということです。しかも人間型のロボットに実装してます。
さらに驚くのは、音声認識や指紋認証を他人が使われないように工夫する話しがでてくるのです。まさに今のセキュリティとそれを破ろうとするもののいたちごっこと同じです。
人間の想像力恐るべし。というか想像力で膨らませたフィクションに憧れた人が技術者になって、技術が発展してきたという事実も見逃せません。あたらためてそのことに気づかされました。

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