リチャード・ブローディガンさんの『西瓜糖の日々』
アイデスの近くの西瓜糖でできた小屋に住んでいる名前のない主人公。その小屋やアイデスの街の風景や登場人物の会話を想いながら、西瓜糖のあたたかでゆるやかな世界に浸ってうっとりしてしまうような気持ちになって読んでいます。凄惨なシーンもありながら、この西瓜糖の世界が醸しだす大きな力(愛といっていいのか、それ以上の何かかも…)に救われている感じです。
リチャード・ブローディガンさんは『アメリカの鱒釣り』の本で有名ですが、わたしはそんなに好きになれなったのですが、ブローディガンさんの『愛のゆくえ』はお気にいりでした。
そのあとに読んだ『西瓜糖の日々』を読んでからは、何度も読むくらい好きな本になっています。
『西瓜糖の日々』が好きという本屋さんのスタッフさんや作家さんとたまたま話しをする機会があって、そんなに好きなら、ということで持っている単行本をあげたことがあります。さらに、小川洋子さんや平松洋子さんも『西瓜糖の日々』が好きでオマージュしていたりします。
『西瓜糖の日々』のことを話題にするとまた読みたくなり、手放してはまた見つけて読んでいるという感じが続いています。先日も人にあげたのですが、また同じ本を手にいれていたので再度読んでいます。
そんなあげてはまた手にいれて、という本は他にもあって機会あれば紹介したいと思います。
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