辻嘉一さんの『包丁余話』
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京都と東京に割烹のお店を構える辻留さん。先代のご主人の辻嘉一さんはたくさんの食の本を書いています。食材、うつわ、料理、京都の風景、伝統芸能、民芸、お茶、文人などの話題が載っています。
表紙の箱には、漁に使う網の模様が表紙の半分に描かれています。裏表紙にはこの網に鯛がかかっている絵が描かれています。おそらく宮田雅之さん切り絵と思われます。
本体は布張りで、2層の布の一層目を切り抜いて型どった包丁の柄がキリっとした感じで素敵です。
谷崎潤一郎さんがお店を訪れたときに緊張したということや、帰られたときに「試験に合格したときの気持ち」と述懐している冒頭の章の「筆と包丁」から興味深いです。
各地のPR紙の『きょうと』『銀座百点』『あまカラ』のことも書かれています。
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