メイ・サートンさんの『独り居の日記』
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メイ・サートンさんの『独り居の日記』。
『独り居の日記』は、メイ・サートンさんが58歳のときの1年間の日記です。
メイ・サートンさんの初めて読んだ本がこの本です。
自然豊かな場所でお花を育てながら、自然のリズムに合わせた生活を営むメイ・サートンさん。自然の中の生活は穏やかなものであろうと思う私の予感とはうらはらに波乱に満ちたものでした。人とのあいだの自分の抑えきれない感情に悩み、自身の気持ちを模索します。
崇高な思想の持ち主で、信仰や精神的な記述は抽象的で読みすすめるのがむずかしいところも多々ありますが、語られる喜びや葛藤は真にせまります。
サートンさんは、咲いて枯れていくお花を育て、自然のリズムの中に自分の真の生き方を見いだそうとしています。
「未了」のことに追いまわされせわしなくスピードがあがってきた世の中に対して、庭づくりは、世界の速度を緩め自然のリズムに戻すものであると語っています。
確かに機械は自然のリズムを無視してものごとを迅速にやってのける。車がすぐ動かなかったというだけで私たちは腹を立てる。だから、料理とか、編み物とか、庭づくりとか、時間を短縮できないものが、特別な値打ちをもってくる。
[メイ・サートン、『独り居の日記』より]
日記の中で、サートンさんの激しい憤りやジレンマも語られていますが、程度の差こそあれ抑えられている感情は誰にでもあるものであり、激昂したその時の気持ちを素直に語り内省し昇華していくサートンさんはすごいなって思います。
自分に十分な要求をしないことと、過大な要求や期待をすることのあいだには適切なバランスがあると思い至る。私は自分の照準を高くしすぎて、気を落ちこませて一日を終わるというくり返しをしているのかもしれない。そのバランスを見つけるの容易ではない。
[メイ・サートン、『独り居の日記』より]
「自分の水準を高くしすぎて、気を落ちこませて」は、まさに私自身のことを言われているかのようです。
この本は、大阪の水無瀬にある長谷川書店さんで見つけた本です。長谷川書店さんは姫路のおひさまゆうびん舎さんからすすめていただいた本屋さんです。
メイ・サートンさんの『独り居の日記』のことは、X(Twitter)でも紹介しています。
→メイ・サートンさんの『独り居の日記』のツイート
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