イザベル・アルスノーさんの『ジェーンとキツネとわたし』

ファニー・ブリットさんの文、イザベル・アルスノーさんの絵の『ジェーンとキツネとわたし』。
みんなからのけものにされて居るところがない女の子のエレーヌ。モノクロの線画の絵と色がのった絵をうまく書きわけて、女の子の内面の揺れ動きを見事に描いている作品です。
女の子は、シャーロット・ブロンテさんの『ジェーン・エアー』を読み、主人公と自分を重ねあわせます。ジェーン・エアーは小さい頃の不遇な境遇から幸せをつかんだ孤高の女性の物語です。
『ジェーンとキツネとわたし』のエレーヌもある出来事をきっかけに明るく希望がもてる世界を予感します。