今橋映子さん『ブラッサイ　パリの越境者』

ブラッサイは『夜のパリ』の写真集で有名なフランスの写真家。アンリ・ミショー、パブロ・ピカソ、ジャック・プレヴェール、ジャコメッティ、ヘンリー・ミラーなどと親交をもち共振しあい、パリの写真家のケルテス、ブラッサイ、ドアノー、イジス、カルティエ・プレッソンとともにパリの名所旧跡ではない日常の断片、過去の記憶、周縁の人々などを題材にして写真を撮っています。本書はそんなブラッサイをさまざまな角度から解き明かしている興味深い本です。これまで見たブラッサイの写真に新たな見方を与えてくれます。
ブラッサイの代表作である『PARIS BY NIGHT』(フランス版『Paris de Nuit』）は、パリの夜の喧噪や寂寞感、空気感まで伝わるような写真でとっても雰囲気があり素敵です。この写真集はまた別途紹介できたらと思っています。

パリは憧れで、「憧れのパリ」の特集をイベントもしくはお店で開催したいと考えています。