早川ユミさんの『くらしがしごと』
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早川ユミさんの『しごとがくらし』。
高知の山のてっぺんでの生活はそう簡単ではないと思いますが、早川ユミさんのこの本を読むとこんな生活をしてみたいと思う人は多いだろうなって思います。食のこと、木のこと、紙のこと、女性のこと、母性のこと、生命力のことなど話題は多岐に渡りますが、「自然がたて糸に、ひとが横いとになって」と書かれているように、人と自然が織りなす豊かな暮らしが感じられます。
早川ユミさんはこう書いています。
「わたしの表現することが服づくりで、実現できるように感じ、しごとになると希望をもちはじめました。はじめたころは、衣服を作るしごとに自信がありませんでした。不器用だし、うまくつくれない。けれども、好きなことをしごとにしたかったのです。やらなくちゃ、やらなくちゃと思ってすることは、しごとにするとたいへんです。好きで夢中になって、つい時間をわすれて、ちくちくするくらしを、しごとにしたかったのです。うつくしいものや、気もちにしっくりくるものに出会うと深く感動するほうでした。いつしか、うつくしい布で衣服をつくるというしごとで、ひとびとのこころをゆさぶるものつくりをしたい。わたしの、ひとつの表現としての、ちくちくしごとのちからで、社会がかわればいいなと想いながら、しごとをしてきました。」
(早川ユミ『くらしがしごと』から引用)
この想いは、先のblogで紹介した『うつくしいもの』の本の中にかかれている赤木明登さんの想いと同じです。
最近、自分の仕事が役にたっていないと感じながら仕事をしているブルシットジョブのことを耳にするようになりましたが、早川ユミさんのような想いをいだきながら「くらし」を続けているということはあらためて素晴らしいなって感じます。そしてなによりも実践している人がいるということが、夢みる人たちへの大きな励ましになります。
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