河井寛次郎さんの『火の誓ひ』
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河井寛次郎さんの『火の誓ひ』。
京都の清水寺の近くの五条坂に窯場をもっていて(現在は河井寛次郎記念館)、人間国宝や文化勲章に推挙されても応じることなかった陶芸の河井寛次郎さん。この本は、棟方志功、濱田庄司、柳宗悦、バーナード・リーチ、ピカソたちとのことや、焼き物のことなどを語ったエッセイです。
少し前に、早川ユミさんの『くらしがしごと』の本を紹介しましたが、
このタイトルは、河井寛次郎さんの「暮しが仕事 仕事暮し」からとられています。
早川ユミさんの『くらしがしごと』
この『火の誓ひ」の中にある「火の願ひ」という詩がとても本質的で素晴らしいです。
「燒けてかたまれ 火の願ひ」
「もうもうと煙吐いてる 火の祈禱」
「灯が一つ 大きな闇に穴あけてゐる」
「何といふ靜さだ 一つ一つ 小さな音が穴あけてゆく」
「いくら書いても書きしくじらない 大空へ模樣」
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