赤木明登さんの『美しいもの』




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赤木明登さんの『美しいもの』。作者の赤木明登さんは塗師であり、早川ゆみさん、小野哲平さん、ヨーガン・レールさん、平松洋子さん、李英才さんなどの親交のある人たちとその仕事を見つめることで、美しいということとは何かを再確認、再認識しようとしている本です。

この本のまえがきにはこう書かれています。
「なぜ自然のすべてはこんなにも美しいのだろう。そこには命があるから。命があるということは、バラバラでないということ。バラバラでないということはすべてが繋がっているということ。(中略) まだ人間が宇宙や自然としっかりと繋がっていた時代には、人間が作った道具もちゃんと繋がっていた。そんな道具は、今でも美しい。僕はもうバラバラになってしまっていて宇宙とも自然とも繋がっていないけれども、まだ何が美しいかぐらいははっきりわかる。それを思う力もちゃんとある。僕は今、心から美しいものを作りたいと思う。人が見ている物、人が毎日使っている物は、人を幸せにできると信じている。」
著者の作ることへの想いと絶えずその問いかけをし続けているということの理解の参考になる言葉です。










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