高田喜佐さんの『裸足の旅は終わらない』

高田喜佐さんの『裸足の旅は終わらない』の表紙の写真。タイトルの上に、紫色のスカート姿の女性が緑の草の上を裸足で歩いている高田喜佐さんのイラストが描かれている。


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高田喜佐さんは靴のデザイナーで、「KISSA」のブランドで札幌や渋谷のパルコにお店を構えていたこともあります。この本は、子どものときの思い出から学生時代、ファッションやお店のことを語ったエッセイです。
高校のときに映画「勝手にしやがれ」のジーン・セバークに憧れてたばこの吸い方を真似したり、髪をセシールカットにしたり、靴メーカーへの就職に祖母や母から反対されたり、銀座で靴の個展をしたこと、山本寛斎さんのショーの靴を作ったこと、KISSAのお店をオープンしたことなど、喜佐さんの描くイラストとともに語る半生は素敵に見えます。
ちなみに、靴メーカーへの就職を反対した喜佐さんのお母さんは、詩人の高田敏子さん。敏子さんはたくさんの詩を書いていますが、服飾デザイナーになろうとしていたときもあるそうです。最初は反対していたお母さんは喜佐さんの作る靴の熱烈なファンになったそうです。


ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の中に出てくるショートカットの女優ジーン・セバーグが歩きながらタバコをふかしているイラスト。この姿に喜佐さんは憧れ真似をしたが似合わなかったという文章が書かれている

日本橋の洋食の「たいめいけん」のご主人がサンドイッチを持って差し入れに来ているイラスト。喜佐さんが銀座の画廊で靴の個展をしたときに、大盛況だったことと、たいめいけんのご主人が差し入れに来てくれた、ということを書いています

喜佐さんのお母さんのイラスト。靴メーカーに就職したときに大反対だったお母さんも靴作りを始めると熱烈なファンになってくれたことが書かれている

ファッションをきめた女性と靴とPARCOの文字が書かれたイラスト。PARCOの喜佐さんのお店「KISSA」をオープンできたことが書かれている

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